“知識メタボ”
みなさんはこの言葉をご存知でしょうか?
聞きなれない言葉かもしれませんが、私はつい先日『億を稼ぐ勉強法/小林正弥 著』という本を読み、そこで初めてこの言葉を知りました。
本書では「“億”単位で稼いでいる人が、何をどう勉強し行動しているのか」について、著者の成功体験から導き出されたノウハウを知ることができるのですが、そのなかで“知識メタボ”について紹介・言及されている部分は本当にちょっとだけ…冒頭でメインテーマに入るための“キッカケ”として紹介されている程度のものでした。
しかし、そのほんのちょっとの文章が、私の中でトップクラスに印象に残ることとなりました。
なんかね、色々考えさせられるものがありましてw
どうしてそんなことになったのかは、この記事の最後にお話しします。
それで今回は、この“知識メタボ”をテーマに、現代の情報社会を生きる私たちが陥りやすい問題と、その解決策についてお話ししたいと思います。
この記事は、以下のような方のお役に立てると思います。
- (向上目的で)普段から読書をしている方
- インターネット・SNSなどでよく情報を集めている方
中でもさらに
- 向上心があるのに、現実が変わらない
- 学習のために情報収集してるが、なかなか結果を出せない
このようなお悩みを抱えているかたには、特に有用だと思います。
それでは進めていきます。
“知識メタボ”ってなに?
本やインターネットを使って、私たちはいつでも簡単に情報を手に入れることができました。
知らないことが出てきても、図書館や書店で関連書籍を見つけて調べることができますし、パソコンやスマホを使えば、その場で手軽にワードを検索することだってできます。
まぁ今の世の中では、後者を利用するほうが圧倒的に多いでしょうがね。
情報を収集する目的は人それぞれですが、なかでも
- 現実をよりよく変えるため
- 自身のスキルアップのため
このような目的を持って頑張っているのに、なかなか結果に結びつかないかたって結構おられるのではないでしょうか。
そういうかたは、もしかしたら“知識メタボ”に陥っている可能性があります。
ところでさっきからしつこく登場する、この“知識メタボ”という言葉は一体なんなのか…
その言葉の意味をもう少しわかりやすくするため、記事の冒頭でご紹介した『億を稼ぐ勉強法』の中に書かれている文章を一部引用して説明したいと思います。
ダイエットオタクの太った男性の話をします。
彼は、様々なダイエット方法を知っています。果物ダイエット、糖質ダイエット、瞑想ダイエット、ヨガダイエット、筋トレダイエット…。
しかし、彼が実際に痩せることはありませんでした。彼はダイエットに関して、普通の人の何倍もの知識を持っています。彼はダイエットにおいて優秀でしょうか?
引用:『億を稼ぐ勉強法/小林正弥 著』16,17ページ より
これは本書に登場する「ダイエットオタクの例え話」です。
男性は、ダイエットに関するあらゆる知識を持ち合わせているのにも関わらず、全く痩せることがなかったというお話ですが、“知識メタボ”という言葉は、この例え話から発生したものです。
察しのよい方はもうお気づきかもしれません。
つまり“知識メタボ”とは、「知識量が多いにも関わらず、全く消化しきれていない=結果を出せていない人」のことを指しています。
この言葉は、おそらく著者オリジナルの造語かと思われますが、私としてはとても上手い表現だなと思いました。
“知識メタボ”はイイことなし!
本来『メタボ【正式名称/メタボリックシンドローム】』というと、偏食・運動不足などが原因で内臓脂肪がたまり、その結果、高血圧や脂質異常(太りすぎ)といった様々な生活習慣病を引き起こす状態を意味しますが、それが“知識・情報収集”においても当てはまるといいます。
通常の“メタボ”ですら身体に悪影響を及ぼすのですから、“知識メタボ”の状態も当然イイことなんて一つもありません!
実際にどういうデメリットがあるのか、もう少し具体的にお話ししていきます。
“時間”と“お金”を浪費するだけ。
本や情報にいくらお金を費やし、知識を多く得ることができたとしても、それを役立てて結果を出せていないのであれば、何の意味もありません。
知識を得た後、さらに何もせずそのまま放っておくと、せっかく得たものをどんどん忘れていき、場合によっては情報を仕入れる前の状態に戻ってしまいます。
結局は、知識を得るためにに費やした“時間”と、それらを仕入れるために使った“お金”がムダになってしまうわけです。
ただの“逃避”になりがち。
また、“知識メタボ”の傾向がある方によくありがちなのは
「知識を得ることだけで満足してしまう」
ことです。
本を読んだ。ブログやニュースサイトで記事を読んだ…
その過程で、とてもおもしろい知識・有益な情報に出会えた時、気分が高揚して、全てを悟ったように感じ「これで自分は成長した!」と、一種の達成感を味わって自己完結してしまうようになる…こういう経験のある方はとても危険です。“知識メタボ”の可能性があります。
いうまでもありませんが、それはただの『現実逃避』です。
ただ知識を得ただけでは、あなたの生きる現実は何一つ変わっていないのですから。
上記の経験について思い当たる方は、その事実を改めて認識しなおす必要があります。
“知識メタボ”から脱却する方法。
“知識メタボ”になっている人は、知識をためこむだけためこんで、結果に活かしきれていない状態であるということをお伝えしました。
では、“知識メタボ”から脱却するにはどうすればいいのか。
その答えはとてもシンプルです。
持っている知識を、思う存分使えばイイのです!
先ほど述べた“ダイエットオタクの例え話”に置き換えるなら、豊富なダイエットの知識をもとに、実際に体を動かす(=知識を使う)ことで、“メタボ”の状態から、次第に抜け出すことができるというわけです。
自分が得た知識をただ持っておくのではなく、積極的に活用しましょう。
しかし「知識はあっても、それをどう活用すればイイのかわからない」という方もおられると思います。
そういう方にぜひ読んでもらいたいオススメの書籍を、これからご紹介します。
“知識メタボ”の方にオススメの本3選
1.億を稼ぐ勉強法/小林正弥 著
“知識メタボ”から脱却し、情報収集を“逃避”から“自己投資”に転化する方法が記された一冊です。
さらにタイトルからもわかるように、本書では、“自己投資”を“お金”に昇華するためのマインド・勉強法がメインに記されております。したがって、
- “知識”を“お金”に変えるための勉強がしたい。
- “億を稼ぐ人”の思考が知りたい。
という方にはオススメです。
私も読みましたが、「お金を稼ぐために必要なマインド」を多く学ぶことができました。
2.メモの魔力/前田裕二 著
言わずと知れたベストセラータイトル。
著者が独自に編み出した“メモ活用術”は、ただ「記録を取る」ためのメモではなく、アイデアや知的財産を生み出し、さらには自分の価値を知ることにも使える、まさに“魔法”のようなメソッドです。
さらにこの活用術はいたってシンプルで、ペンとノートがあれば誰でもすぐに始められる手軽さも魅力のひとつだと思います。
この活用術に加え、ほんの少しの“行動する勇気”さえ持てれば、大抵の“知識メタボ”は解消できるように思います。
3.考具/加藤昌治 著
本書 では、アイデアを導き出すための本質的な考え方について知ることができます。
“知識メタボ”の唯一の長所は、「豊富な知識がある」ということです。
その“知識”を、有益なものへと転化させる考え方のヒントが、本書で得られると思い、今回選んでみました。
さいごに。
私が“知識メタボ”について今回取り上げたのは、この記事を見てくださっている読者の方にも知ってほしいと思ったこともありますが、何より私自身が“知識メタボ”の傾向にあったからですw
普段から好んで読書をし、ニュースサイトや動画配信サイトを見て情報収集をしておりますが、それらを充分に結果に活かしきれていないなという実感は以前からありました。
なので『億を稼ぐ勉強法』で“知識メタボ”の記述を読んだときは、私のことを言われているような気がして、なんだか恥ずかしい気持ちになってしまいました。
自分でいうのもなんですが、私が今まで取り入れた知識・情報をうまく昇華しきれていれば、きっと今頃は最強だったんじゃないかと思いますw
なのでこの記事を書いた目的の半分は「自分への注意喚起」のためでもありました。
何度もいいますが、知識は使わなければなんの価値もありません!
みなさん、くれぐれも“知識メタボ”にならないよう充分に気をつけてください。
それでは今回はこのへんで。